46秒での転職
柔道女子70キロ級で連覇を達成した上野雅恵(三井住友海上)は、金メダルが決まった瞬間、会場にいた誰よりも驚いたような顔をしていた。
試合開始からわずか46秒。エルナンデス(キューバ)の右足を取って倒してもなお、押さえ込もうとしていた。審判に促されて初めて、勝利に気が付いた。
「連覇」と簡単に言うが、上野にとっては故障に苦しみ抜いた末の結果。2年前のドーハ・アジア大会で優勝してからは低迷が続き、昨年の世界選手権では代表にもなれなかった。北京行きの切符も選考会で負け、苦労して手にした。それだけに、同じ金メダルでも「4年の重み」が詰まっている。
ただ、照れ屋なところは4年前と変わらない。畳から下りて、観客の声援に応えてのガッツポーズも、コーチに後ろから支えられてやらされた。そんな控えめな性格ではあるが、連覇という偉業で「復活」を遂げた女王の胸の内は、喜びにあふれていたに違いない。(メディア戦略局編集部・上堀慶)
(2008年8月13日21時21分 読売新聞)
女子って、すごいですよね!
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